コーヒー屋が家では測らない5つ|引き算で楽しむハンドドリップ

家では測らない5つ|引き算で楽しむ

コーヒー屋ですが、家で淹れるときは何も測っていません。豆の量、お湯の温度、タイマー、蒸らしの秒数、お湯の量、すべてです。それでも家族に「美味しい」と言ってもらえる。理由と、測らなくても成り立つ仕組みを整理しました。

結論|5つすべて測りません。押さえどころを押さえているから

家での1杯を、毎回測ってきっちり淹れているコーヒー屋は意外と少ないと思います。少なくともうちは、豆量・温度・タイマー・蒸らし秒数・お湯量、ぜんぶ測っていません。それでも美味しく淹れられるのは、押さえるべきポイントを押さえているからです。

先に結論

毎日のコーヒーは「足し算」ではなく「引き算」で考えると楽になります。必要なところだけ押さえれば、計らない部分が増えても十分美味しい。


家で測らない5つ

普段、家で淹れるときに測らないことを並べてみました。

  • 豆の量:スプーンの感覚で十分。日によって若干ブレてもOK
  • お湯の温度:沸騰したお湯をポットなど別容器に移すだけで85〜90度くらいに収まる
  • タイマー:注ぎ始めからの時間は計らない
  • 蒸らしの秒数:30秒など決めず、粉の表面のツヤで判断
  • お湯の量:細かい目盛りは見ない(仕上がりは「差し湯」で整える)
補足

もちろん、お店で淹れるときや、新しい豆の特徴を確認したい時は計ります。「家での日常」と「仕事」を分けています。


なぜ測らないのか|美味しさの基準と、自分の感覚

シンプルに言うと、測らなくても美味しく淹れられるからです。理由を分解してみると、こんな感じです。

  • 「測ったから美味しい」というわけでもない
  • 自分の感覚(好み)が分かっているので、目安だけで合わせやすい
  • うちでは家族にも同じコーヒーを飲んでもらっていて、「美味しい」と言ってもらえる
  • そもそも、家で求める美味しさの基準はそこまで高くなくていいと感じている

毎日のコーヒーは、淹れることそのものを楽しむのも大事です。計器に縛られすぎると気軽さが失われるので、それを避けたい気持ちもあります。


測らなくても成り立つのは、押さえどころを押さえているから

「何も測らないなんて雑では?」と感じる方もいらっしゃると思います。測らない部分があるかわりに、押さえているポイントは決まっています。そこさえブレなければ、計器の細かい数字は不要です。

具体的に「家で押さえている5つのポイント」は別記事でまとめました。あわせてご覧ください。


FAQ

豆の量を測らないと、毎回味がブレませんか?
スプーンや指で量る感覚があれば、1〜2g程度のブレで済みます。その範囲なら味も大きくはブレません。自分の「いつもの量」を体に覚えさせていただくと、計らなくても安定します。
お湯の温度を測らないで、安定しますか?
沸騰したお湯をケトルから別のポットへ移すだけで、約90度に下がります。さらにサーバーに一度入れて戻すと約85〜90度。これだけで多くのコーヒーに合う温度帯に近づくので、温度計は不要です。詳しくは お湯の温度の記事 でも紹介しています。
タイマーを使うとなぜいけないんですか?
いけないわけではありません。ただ、秒数に意識が行きすぎると、目の前の粉の状態を見落としがちになります。粉の表面のツヤを観察する方が、再現性のある美味しさに繋がりやすいと感じています。
蒸らしの秒数は何を目安にしていますか?
粉の表面のツヤです。膨らんで蒸気が上がっている間はテカテカしていて、それが落ち着いてきたら次の注ぎへ。秒数は数えていません。
初心者でも測らないやり方で大丈夫ですか?
大丈夫です。むしろ初心者の方ほど、押さえるべきポイント(豆・挽き立て・道具・蒸らし・差し湯)に集中していただくと、計器の数字に惑わされず美味しさに近づけます。詳しくは後編の記事で。

コーヒーは「足し算」ではなく「引き算」で楽しむと、毎日が気軽になります。次の記事では、その代わりに押さえている5つのポイントをご紹介します。

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